2020.11.06
マイナポイント事業
令和2年9月からマイナポイント事業が行なわれております。
この施策は、①マイナンバーカードの普及促進、②消費の活性化、③官民キャッシュレス決済基盤の構築を目的として行なわれている国の事業となっています。
昨日は、税理士会の研修で、住吉大社に行ってきました。
簡潔に言いますと、マイナンバーカードを作成し、所定の手続きを行なった上で、買い物等を行なうと、最大5,000円分のポイントが還元されるといった事業になります。
還元される額は、チャージ額又は購入額の25%で一人あたり最大で5,000円まで還元されます。
本日は、マイナポイント事業について説明します。
マイナポイントの活用例
私が5,000円分のマイナポイントを取得した例について、お話しします。
私はマイナンバーカードを数年前に作っていましたので、スマホでアプリをインストールすることから始めました。キャッシュレス決済はPayPay、チャージ時にポイントが付与される方式を選択し、スマホで手続きを行ないました。
マイナポイント事業のサービス開始日である9月1日にPayPayに20,000円チャージしたところ、即日ポイントが5,000円付与され、実質的に20,000円のチャージで25,000円分の買い物ができるようになりました。
私は、QRコード決済であるPayPayを選択しましたが、Suica等の電子マネーを選択しても同様に還元され、クレジットカードを選択しても2万円の買い物をしたら5,000円分に相当するマイナポイントが還元されるという仕組みになっています。
マイナポイントをもらえる期間
2020年9月~2021年3月末までとされています。
マイナンバーカードを取得するのに、2ヶ月以上かかることがありますので、マイナポイントを取得したい方は、早めにマイナンバーカードの取得手続き(次の項目の「マイナンバーの取得」)をされることをお勧めします。
マイナポイントの取得の流れ
マイナポイント取得の流れは次の3手順になります。
- マイナンバーカードの取得
- マイナポイントの予約・申込
- チャージ又は買い物
マイナンバーカードの取得
マイナポイントを申し込むためにはマイナンバーカードがお手元に必要です。
そのため、まだお持ちでない方はマイナンバーカードを発行(取得)する手続きが必要になります。
マイナンバーの発行手続きは、郵送やスマホ、パソコンで申請することになります。(詳細は総務省のホームページでご確認ください。)
このマイナンバーカードの申請から交付されるまでには、通常1ヶ月程度言われていますが、今は申し込みが殺到しているため、2ヶ月以上かかると案内されています。
申請から約2ヶ月経過後、マイナンバーカードの準備が出来た旨のはがきが届きますので、はがきと身分証明書、通知カードなどの必要書類を持って、指定された区役所や市役所に行き、マイナンバーカードの交付を受けます。
この区役所や市役所でのマイナンバーの交付についても、混雑状況により取得までかなりの待ち時間があります。
(参考)私の家族がマイナンバーカードを申請してから手元にくるまでの期間
・令和2年8月末に郵送でマイナンバーカードを申請
・令和2年10月末にマイナンバーカードの準備が出来た旨のはがきが自宅に到着
・はがき到着の翌週、指定された役所で2時間程度の待ち時間を経て、マイナンバーカードの取得
マイナポイントの予約・申込
マイナンバーカードとご自身が選択するキャッシュレス決済との紐付けを行なうため、パソコンやスマホ等で手続きが必要となります。
マイナンバーカードを読み取る必要があるため、パソコンを利用して行う際は別途ICカードリーダーが必要になります。(スマホはカメラで読み取るようです。)
そのため、ICカードリーダーをお持ちでない方は、スマホで手続きされることをお勧めします。
最初に「マイナポイントアプリ」というアプリをインストールします。
インストール後、「マイナポイントアプリ」を起動し、アプリの手順に従ってマイナポイントの予約を行ないます。この予約の際に役所で設定したパスワードが必要になりますので予めご準備ください。
マイナポイントの予約が終了した後、「マイナポイントアプリ」内で、マイナポイントを付与するキャッシュレス決済をご自身で選び、マイナポイントの申込を行ないます。その際、選択したキャッシュレス決済の情報が必要になってきますので、画面に従って手続きしてください。
チャージまたは買い物
上記の手続きが終了した後、選択したキャッシュ決済でチャージ又は買い物をすると、後日マイナポイントが付与されます。(付与されるタイミングは、選択したキャッシュレス決済により異なります。)
家族分のマイナポイント
マイナンバーカードを作って上記の手続きを行えば、1人あたり最大5,000円分のポイントが還元されますので、例えば5人家族(配偶者と子供3人)の場合に、全員が手続きを行えば、家族全員で最大25,000円分のポイントを取得することが可能となります。
「未成年者のマイナポイントについては、法定代理人名義のキャッシュレス決済事業者をポイント付与対象者として申し込みできる」となっていますので、子供の取得できるポイントは親名義のキャッシュレス決済に申し込めます。
そのため、上記のマイナンバーカードの取得手続きを行う際には、お家族の分も一緒に行うことをお勧めします。
まとめ
マイナンバーカードは、一人あたり10万円が支給された「特別定額給付金」を申請する際に、取得が急増したといわれていますが、未だ普及率は高くないようです。
今後、マイナンバーカードを利用したオンラインの手続きがますます広がっていく予定となっています。(本年10月以降は年末調整手続きの電子化が予定されています。)
また、来年3月以降はマイナンバーカードが健康保険証としても利用が可能になる予定となっています。
これを機会にマイナンバーカードの取得を検討されてみてはいかがでしょうか。